2007年08月29日

DHAは脳細胞膜のホスファチジルセリン濃度を上昇させる

最近話題のホスファチジルセリンについての論文です。衰えた脳機能の改善があるなど言われていますね。ホスファチジルセリンは、脳の神経細胞膜に多く存在し、神経の機能に影響があるようです。

Proc Natl Acad Sci U S A. 2005 Aug 2;102(31):10858-63. Epub 2005 Jul 22.

Docosahexaenoic acid: a positive modulator of Akt signaling in neuronal survival.Akbar M, Calderon F, Wen Z, Kim HY.

要約はこちら

これによると、DHAの摂取量を欠乏させると、海馬(脳の一部。記憶に重要な働きをしているらしい)のホスファチジルセリンの量が減少するとともに、細胞外からの伝達されるアポトーシス(細胞の自殺)信号への感受性が増大するそうです。(細胞は不必要になると自殺します。老化した細胞、損傷を受けた細胞など)
ということは、脳細胞が死にやすくなるということです。
脳細胞でのDHAの欠乏が認知症アルツハイマーに繋がるのではないか。


といった研究論文なんですが、その論文の序論(導入部分。実験をする目的とか背景を書くところ)で、DHAの投与によってホスファチジルセリンの濃度が上昇するという過去の文献を2,3個引用していたうえで、おそらくDHAにはホスファチジルセリンの生合成(体内での合成)を高める働きがあるのではないか。ということでした。

こっからはちょっと深くなります
DHAホスファチジルセリンの活性化を介して、細胞への生存シグナル伝達経路のひとつ、Aktを活性化することがこの実験では明らかになったようです。


で、こっからわしの言いたいこと。
ホスファチジルセリンのサプリってぶっちゃけ高いんですよ。大量の大豆から微量のホスファチジルセリンを抽出しているわけで、結構経費もかかっているんでしょうね。
でも、DHAの摂取によって、体内でホスファチジルセリンが合成される可能性が出てきてるんだったら、魚食ってればいいじゃん。ってなりますね。DHAのサプリも結構高いので。しかも魚にはサプリで摂取できる量を上回るDHAが含まれていますからね。わざわざサプリで摂る必要はないんですね。

魚を食べましょう。胎児にもいいらしいので、妊婦さんは子供のためを思って魚を積極的に食べましょうね^^逆に胎児期と出生のDHAの不足は認識力の以上や行動異常の原因となるとかなんとか。

アメリカでは認知症とかの人にホスファチジルセリンをホームドクターが勧めるみたいな記述が多くのサイトで見られますが

DHA→→→ホスファチジルセリン→→→脳機能改善

「→」は生体内の反応とかそんなかんじ
とにかく、DHAをとるかホスファチジルセリンをとるかっていうのは、脳機能を担うための経路を健全に保つということで、そのための物質をどの形で補うかの違いですね。DHAをとるかホスファチジルセリンをとるかというのは。結局は同じ経路の同じ効果を期待しているわけです。

で、これらのものを補っても脳細胞は使わなければ死にます。効率的に生きていくために使わない細胞は自殺するようにプログラムされています。使いましょう。全身を。


イチョウ葉とホスファチジルセリン
posted by 大前伍長 at 14:53 | ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月31日

科学

君は何を見ているのかね

あ、先生。ナメクジですよ。なんでこうやって多くの水分を蓄えることができるんだろうって思いながら見てたんですよ。

なんだそんなことか。そんなの浸透圧の問題じゃないのかね。

だとすると、生きたナメクジは味はしなくて、乾いたナメクジはしょっぱいということですよね。


うむ。そういうことになるな。

先生やりましょう!我々は世界のナメクジ学の先端を走ることになりますよ!!
よし!さっそくナメクジを収集しよう。


「ナメクジの浸透圧は調理法によって判明する」
1生ナメクジ
ねちょっとした嫌な感触が口に広がる。味はほとんどしない。気味の悪い風味が口に広がる。


2干物
全くといっていいほど固形分を残さず。我々は100匹ほどのナメクジを干物にしてようやく生ナメクジ一匹分の重量を得た。
味はしょっぱい。つまり乾燥状態のナメクジは浸透圧が高いといえる。

※謝辞
生ナメクジを食べた学生A君に感謝の意を表するとともにご冥福をお祈りします。
posted by 大前伍長 at 21:56 | ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする