2005年09月19日

時空連結

廃墟、心霊スポットと呼ばれている大きな屋敷にわしら二人は立っていた。
屋敷散策した。
「なんや、なんもないやん。帰ろか」

と、帰ろうとしたとき、まだ行っていなかった部屋が目に飛び込んだ。
しかも人が立っている。

どんどん近づいてくる
「なんや、おまえたち、どっからきたんや?」

なんだ、気さくに話しかけてくるではないか。
「いや、ちょっと道に迷いまして」

「そうか、ここは山の中やからなぁ。まあ、奥でちょっと休んでいけや」

男は我々を廃墟の奥へと案内した。

そこには、

10人ぐらいの人たちがいた。食堂みたいなところで談笑している。
しかし、なんかおかしい。光景が懐かしい。
家電とか人々の服装を見てみる。
わしの子供のころの写真に写っているのと似ている。
昭和50年代??

わしと友人は目を見合わせた。どうなっているんだ。そもそもなんであんな廃墟に人がいて、中で生活しているんだ。

「ほら、これでも飲め」
さっきの男が熱燗を持ってきてくれた。

「あ、ありがとうございます。ところで、今年は西暦何年でしたっけ?」

「なんや、お前どっかで頭打ったんか?1980年やないか。」

1980年・・・・
25年前じゃないか
「こいつらやっぱり幽霊か」

「そういえば、おまえらなんか変な格好やな。最近の若者はそんな格好するんか?」

「いえ、僕らちょっと変なファッションに凝ってまして」

「ふ〜ん、そうか。はよのまんと冷めるで」

出された熱燗は熱かった。
幽霊ではないようだ。

狐につままれたような顔をして我々は出された熱燗を飲み干した。
TVからは「異邦人」が流れている。

「今日はもう遅いから泊まっていけ」

そのお言葉に甘えることにした。

案内された部屋は、廃墟だったところだが、なぜか今は綺麗になっている。廃墟だった建物全体が若返っていた。

「おい、どうなっとんのやろ。」

「ひょっとしてタイムスリップしたんちゃうか?」

「そんなん有り得るか?」

「でも、この状況はそうとしか思えへんやろ。」

いつの間にか二人は寝ていた。


翌朝、朝食をご馳走になって、我々はその廃墟を後にした。


山をでると、そこは2005年の日本だった。

「なんや、あの廃墟!!」

「今度もう一回行って確かめなあかんな」

後日、我々はもう一度あの廃墟へと向かった。

それは木々の中にひっそりとたたずんでいた。
最初に見たときと変わらない、大きな屋敷の廃墟だ。

二人は、最初に男と出会った部屋へと足を進めた。
そこには、また人影があった。

「なんや、おまえたち、どっからきたんや?」

我々は、今日もまたあの時と同じ日の1980年を過ごした。
TVからは「異邦人」が流れていた
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posted by 大前伍長 at 12:38 | ☀ | Comment(4) | TrackBack(0) | 創作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
伍長さんマジ話?!!!(´□`|||)
Posted by タカ at 2005年09月19日 17:18
夢で見たやつがベース。

こんなマジ話あったら怖いがな《笑》
Posted by 大前伍長 at 2005年09月19日 18:28
だよね(>Д<)でも、ビビってしまった_| ̄|○ 怪奇探偵恐いね。
Posted by タカ at 2005年09月20日 14:02
Posted by 大前伍長 at 2005年09月20日 16:06
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