2017年09月16日

知識なく、経験なく考えることはできない

なにか作文しないといけないとき、どこから書き始めたらよいか、もしくは途中で行き詰まることがある。
そこで、いちど作業を中断して、他のことをしていると、ふと書くべきことが思い浮かぶことが多い。

これは作業を中断して他のことをしている際にも、脳は無意識の中で作業を継続しているからである。その作業の内容は、脳内に今まで蓄積された情報を絶えず検索して、つながりを検証して必要な情報を探していることである。

これは作文のみならず、意思決定などの際にも適用されている。すなわち、脳内の情報が多いほど、適切な情報を脳が勝手に導き出して、意識上にぽんっと放り出してくれるのである。

客は店で欲しいものを注文する。すると店は、その注文に合ったものを探しだして客に渡してくれる。

その店にない商品は探し出すことができない。品揃えの多い店ほど、客の注文に合った情報を引き出してくれることになる。この場合の客の要求は、目前の課題であり、店の在庫品種は脳内の情報量である。

達人の域に達した専門家は、この深層知を活かして判断をする。なんでその判断をしたのかと聞かれてもなかなか言葉にすることはできない。


この本はそういった深層知識を鍛える方法、活用する方法が書かれている。まだ冒頭しか読んでいないけれども、今のところ自分の経験から今まで考えてきたこととほぼ矛盾しないことが書かれていて共感しているところです。中古本が安価に買えるのでぜひ読んでみてくださいな。
posted by 大前伍長 at 13:54 | ハノイ ☀ | Comment(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月09日

品質マネジメントシステム ISO 9001

ISO9001認証取得している企業数は、日本では減ってきているらしいが、それでもまだ多い。
品質マネジメントシステムという名前から、品質を良くするためのものだから、製造工程だけ要求事項に従っていれば品質が良くなる。と思っているところが多いと思う。なんで、教育とかリーダーシップとかそんなところまでやかましく指図されなあかんねんと。うちは中小企業だからそんなところまで手が回らないんだ!!といって、製造以外の部分は認証を取るために小細工をしているところがあるんじゃないかな。

けれども、中小企業こそ、他の部分にも手を入れていかないと行けないと思う。中小企業庁のHPなんかを見ていると、中小企業の人材育成体制が非常に悪いことがわかる。人が入ってもすぐやめる、まともに育ってくれない。
あと、ハローワークで求人を見て思うのが、安い給料しか出せないくせに、即戦力を求めているところが多いということ。

安い給料しか出せない会社は、人材を自分で育てることをしないといけない。
また、高い給料を払うところは、さらに人材の育成にもお金を出している。これでは、差が開く一方だ。

品質マネジメントシステムをちゃんと適用していればそういうことの最低限のことはできるようになるはずだ。

人数の少ない企業で品質マネジメントシステムをちゃんと適用するにあたって、問題となるのは、マネジメントを理解できる人間がいないということだろうな。

マネジメント(経営管理)と言っても範囲がえらく広い。その要点をつまみ出してくっつけ合わせたのがISO 9001だ。ちゃんと理解して回そうと思うと、経営管理全般について書かれた本(ドラッカーのマネジメントあたり)、ナレッジマネジメント(知識管理)、科学的管理法、意思決定、組織論、マーケティングあたりの入門書は一通り理解できていないといけない感じがする。

あと、英語原文から日本工業規格会が日本語に翻訳する際にニュアンスが変わっている部分があるから、そこだまされないようにしないといけない。読んでいて違和感があったら、英語版の意味から用語を解説してくれているところがあるのでそこを読むべき。それこそ、原版では要求されていない過剰な、中小企業には難しい要求をされることになる。




posted by 大前伍長 at 21:45 | ハノイ ☁ | Comment(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月15日

ISO 9001:2015は現場に合わせて運用してください?

今までのISOは認証取得のためだけに、無駄にISOの仕組みだけを作る所が多いことが問題であった。ということで2015年度版は現場のシステムに組み込みやすいようにしました!ってなってるけど、これは罠な。
現場での実際の運用が前提になったわけ。ということは、リスクマネジメントやらプロセスのインプット、アウトプットやらより細かに要求してくることも実際に運用していないと認証取得できないということですよ。要求事項側を解釈改憲して現場に適用させるということは、難しい。審査機関が柔軟に対応できる気がしない。むしろ、柔軟に対応する気も無いだろう。結局無理をして現場側をISOに合わせてねじ曲げるしかない。膨大な記録、文章を作って作業性を大幅に損ねることになる。
難しい、ややこしい仕組みにする事で認証取得を難しくする、審査機関並びにISO制定機関の権威が高まる。
審査員様!ってなるよね。
posted by 大前伍長 at 14:27 | ハノイ ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月14日

commitment, responsibility とaccountability

JIS 9001:2015でcommitmentはコミットメント、responsibilityは責任、accountabilityは説明責任と訳されている。コミットメントなんて概念が日本語にはないと思うが、ビジネス用語としては定着しているということか。実際どういう意味なの?と聞かれて答えられますか?答えられないからコミットメントと訳したのかなあ。日本語の辞書をひくと責任とか約束と書いてあり、怪しげなISOコンサルタントは責任と説明したが、それならわざわざresponsibilityと並べて使われている意味がなくなってしまう。責任と訳したのでは文章がおかしくなってしまう。
そこで英語辞典で調べると、
1. a promise to do something
2. the willingness to give a lot of time and energy to something
と書いてある。1は約束で良いかと思う。2は時間と労力をかけて何かをやる意欲。どこかのサイトにcommitmentは決意だと書いてあったが、その通りな気がする。決意、決心がしっくりくる。責任という訳ははおかしい。
あと、ISO 9001は工業書ですか?いいえ、経営書ですね。
posted by 大前伍長 at 16:33 | ハノイ ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月04日

長期戦略を立てて

日本の特徴だと思うのだが、何をするにしても長期的な視野で目標を持って進めると云うことができない。
政治にしてもそうで、科学技術と教育の振興がこの日本には必要不可欠でありということはわかっているとは思うのだが、どうしてもそっちの予算を削って目先の経済政策に重点をおいてしまう。
国民にも当然その責任はあるわけで、目先の利益を謳う政治家が選挙で勝つのは国民がそう望んでいるからである。
先の大戦においても日本は長期的な戦略をたてられず、行き当たりばったりの繰り返しで技術力、戦略、政治すべてにおいて混乱を来し、決定的な敗北を味わうことになる。
ちょっとやってみてすぐ結果が出なければ他のことをやってみて〜では初期投資の繰り返しで費用がかかる割に何も残らない。しかし、日本人はこれが得意なのである。

教育というのはなにも学校教育だけを指すのではない。企業の研修なども教育だ。然るに、破格(に安い)の給料しか出せないような中小企業が偉そうに経験者限定で募集をしている。そんなところに経験者が行きますか。未経験者を雇って自分で育てるという考えがないらしい。そもそも育て方がわかっていない。

中小企業が人材の確保をできずに事業を辞める例が増えてくるだろうね。
posted by 大前伍長 at 13:08 | ハノイ | Comment(0) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする