2016年03月06日

海軍大将加藤友三郎と軍縮時代―米国を敵とした日露戦争後の日本海軍 (光人社NF文庫)




日露戦争で勝利して仮想敵国を失った大日本帝国海軍がその存在意義を守るために仮想敵国をアメリカに設定して建艦競争に突入する時代の海軍大将。
冗談とか言わずに普段むっつりしているけど頭のキレは抜群。そんな人だと思いました。
情報をいっぱい集めてそれを分析して考える。この流れの能力に長けた人っていうのが海軍の慎重派には多かったんじゃないかな。とにかく情報をできるだけ多く仕入れることが正しい判断を生むということ。学校で習う勉強もどこかで判断の材料になる。学校を卒業して社会に出た後も、時事はもちろん多くのジャンルの情報をいっぱいおっぱい吸収しておきたい。

内容は論文調。会話は少ない。あと誤字が多かった。

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2015年12月23日

読書感想文 戦わざる提督米内光政

戦わざる提督米内光政

戦わざる提督米内光政
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数名の著者のオムニバスである。直接関わった人はいなかったかな。
米内光政の人柄に関するものが多いかな。

茫洋としてグズ政と呼ばれていた彼が海相として入閣すると、頑として日独伊三国同盟の締結に反対して一歩も譲らなかった。物量、工業力に遥かに勝るアメリカと戦争をすることが無謀であると知っていた彼は、暗殺されるかもしれないという危険を顧みず一歩も譲らなかった。反面自分がその立場にないときには口出しをしなかったところが物足りなかったという記述もあった。たしかにそうだなと思ったが、軍人は政治に関わるべきではないという彼の思想というか本来の海軍の主義を貫いただけだと思います。軍人が政治に口を出し日本を誤った方向に導いた陸軍とは対照的ですね。

そして日本の敗色が濃厚となった時、かれは再び必要とされ入閣し終戦に向けて働き出す。米内光政がいなかったらまた違った日本になっていただろうと思いました。
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2015年12月18日

読書感想文 海軍良識派の研究 [ 工藤美知尋 ]



山本権兵衛から高木惣吉あたりまでぶわーっと書かれていて、最初はそのwikipediaっぽさから失敗したかなこの本。と思ってしまったが、読んでいくといろいろおもしろいことがあった気がする。よくある軍人物の本とは違って情報大日本帝国海軍の始まりから終わりまでの主に軍政面での軍人を中心とした出来事がぶわーっと書かれているので情報量としては多い。
人と人との関わり方とか会話とかそういうのが多いものを好む人には向かないかもしれない。

良識派について書かれたものだが、彼らと戦った強硬派や優柔不断な大将たちとかもいっぱい出てくるので、こういうやつが組織、国をダメにしていくのかーと大変勉強になった。

海軍というものは世界を相手に国を守る組織であり、もしその軍が政治に関わっていくようなことがある場合その人事には気をつけないといけないということ。世界の動向、文化、地理、歴史あらゆる知識を動員して進むべき道を探せる視野の広い人間が求められるのだ。

政治家もまんま当てはまりますかね。

第二次世界大戦初頭のドイツの快進撃に「バスに乗り遅れるな!」と地獄行きのバスとも知らずに飛び乗ろうとした陸軍。それに引きづられるように同乗してしまった海軍、政府。陸軍は独伊と同盟を結べばアメリカを牽制できると思っていたらしいが、逆にアメリカは強硬に出てくる。独に負かされたフランス、オランダの東南アジア植民地もこの際いただくべきだって開戦してアメリカと戦うことになる。

アメリカと主に戦うのは海軍で、工業力やら資源量考えたら海軍としては当然戦えるはずもないと今は思えるのだが、「南方を確保したら時間が立つほどにその差はなくなる」とか「艦隊決戦で短期に決めれば勝てる」とかいう理由でバスに乗っちゃう。

まあそんなもんですかねえ、。
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2015年11月29日

読書感想文 最終戦争論 [ 石原莞爾 ]

戦争というものは決戦戦争と持久戦争の2つのタイプがあって、それぞれが戦争のメインの形態となる時期が交互に回ってきていた。しかもその間隔はどんどん縮んできている。

ということと、法華経に書いてあることから次の戦争はその当時から50年以内に起こるとし、それまでに東亜を結束して共に発展し欧米にまさる工業力、軍事力をもって決戦に望まなければならぬという感じの論。
時すでにヨーロッパではドイツが破竹の勢いで進軍していたし、日中戦争も泥沼の様相を呈していた。そこから50年以内という予想であった。10年20年あれば東亜の結束を固め、一致団結して欧米(おもに米)と戦えるだけの力をもつようにはできたかもしれないが、なんと直後に対米戦争が始まっちゃった。

日本だけの国力で対米持久戦争を戦えるはずもなく敗れてしまうわけですが。

石原莞爾は世界のどの地方で反乱がそれをたちまち抑えられるほどの破壊兵器ができたとき、世界は統一されると言っている。だとするとまだその時代ではない気がする。先の大戦は最終戦争ではなかった。

しかし、人間圧倒的武力がないと争い続けるものなのだろうか。見えない人間との協調よりも己の利益か。


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読書感想文 これが結論!日本人と原発 [ 竹田恒泰 ]

原発推進派が表に出さないことをちゃんとデータを示して反原発を説いている。

既存の老朽火力発電所をガスコンバインドサイクル発電に切り替えれば原発なしでも日本の電力は十分まかなえる。
ウランは40年で枯渇する。
核兵器をもつためには原発1基と増殖炉1個あれば十分。
福島第一原発は十分想定される津波の高さ(過去の津波の記録などから)を想定せずに津波対策を怠っていた。
被爆を伴う作業には貧しい日雇い労働者を動員して働かせていた。
低線量でも放射線は体に良くない。放射線ホルミシス効果は世界的には懐疑的に見られている。
ウランを掘る人々も被爆している。
放射性廃棄物をどうするの。保管に莫大な費用がかかるんですけど。
原発のコストが安いという裏では廃棄物保管費用や送電設備(地方から都会までの原発用の送電設備)建設維持費が入ってない。

福島第一原発周辺のみならず、東北関東一帯に放射性物質をばら撒き多くの人々に被害をもたらした。人のみならず日本の国土、動植物にも当然その汚染の影響はある。そんな過ちを犯し、十分な保証もなくまたのうのうと原発を再稼働させようとしている電力会社や政治家はけしからん。
今度は安全です!!!っていってもそれも人間が想定できる範囲での安全でしかない。

原発には愛がないと竹田氏は言う。わしもそう思う。
なに?メルトダウンしちゃったの?やりにくくなるなあ。とりあえず金払っとけ。ほんでほとぼりが覚めたらまた再稼働させてもらうから。そんな感じなんですよねー。

posted by 大前伍長 at 22:52 | ハノイ ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする